NASU代表、前田高志の旧ブログより転載した記事です。「NASU CREATOR’S DIRECTION」現在休止中のサービスですが、ご興味のある方はこちらよりお問い合わせください。

NASU代表 前田高志がコンサルティング対談を行い、その様子を記事にする企画「NASU CREATOR’S DIRECTION」。今回で4回目です。

通常は前田高志との対談企画ですが、今回は特別バージョン!

長野県宮田村にあるタカノ株式会社から

かってに企画部の鷹野雅央さん(写真中央)
広報を務めている吉岡さん(写真右)
タカノ主催の学生イベントに参加した、東洋大学2年生の坂本さん(写真左)

この3名と前田高志による座談会形式でお届けします。

タカノ株式会社からお越しいただいた3名の自己紹介

長野の「村」にある、「変な」ものづくり会社です。(鷹野)

椅子の会社タカノに、ある椅子の開発を依頼したい!(前田さん)

前田:今日はこの企画史上初、複数名とお話するわけですが、僕との繋がりの話もしておきましょうかね。僕のLINE@に鷹野さんが登録してくれて知り合いになったのが最初です。

鷹野:そうです。前田さんがLINE@の紹介をしているツイートをたまたま目にしました。そこで、自分で作ったイベントのチラシのデザインについて相談させていただきました。

その後からですよね。このコンサル対談を申し込んで、前田さんのオンラインサロン「前田デザイン室」にも入りました。で、コンサル対談申し込んだのはいいんだけど、自分一人でその機会を使うのももったいないなと思いまして。僕、いいことはどんどんシェアしたいんです。この企画の本来の趣旨とは違うのかもしれませんが、前田さんにご相談したところOKいただいたので、複数人で参加させてもらうことにしました。

前田:鷹野さんの所属部署「かってに企画部」というのはどういうことですか?

鷹野:その名の通り、勝手にイベントを企画したりしてます。正式には管理部にいるので企画は本来の業務じゃないんですよ。

前田:なるほど。鷹野さんのお父様がタカノの現社長ですよね?

鷹野:そうです。

前田:お父さんは勝手に企画を「どんどんやれ」とおっしゃってますか?

鷹野:「いいんじゃないの」って感じです(笑)。

前田:株式会社タカノは、結構古くからある会社で、社員も多そうですよね?

吉岡:正社員だけで500人はいます。

前田:大きな会社ですね。社内の伝統もあるんだろうなぁ。鷹野さん新しいものを取り入れ新しいことをやる動きは、どう捉えられているんでしょう?

鷹野さんにはお話しましたが、僕、実は開発したいものがありまして……、

オナラ大丈夫椅子です。

前田:そんなことを考えていたところ、鷹野さんと知り合うことができました。タカノは椅子の会社だということで、「オナラ大丈夫椅子」の開発もお願いしたいのだけど、これ……大丈夫ですか(笑)?

今、社内報とか資料を見せてもらってる感じだと、オナラ大丈夫椅子は社風と随分違う気がして……。

鷹野:うーん。ちょっとヤバイかもしれません(笑)。

一同爆笑

前田:ヤバイですよね(笑)。

歴史のある大企業でしょうから、反発があるんじゃないかなと。ただ鷹野さん個人は、オナラ大丈夫椅子に限らず、こうして僕のコンサル対談に申し込んでくれていることだし、面白いことが好きな方なんだなという印象です。

鷹野:ありがとうございます。面白いことが好きですし、今日の話のキーワードのひとつが「遊び心」かなと。これって大真面目に大事だと思っているんです。うちの会社はいろんな事業をしていますし、事業展開自体は多様で面白い。ただ、今やっている事業だけをやればいいのではなくて、新しいことにも挑戦した方がいいと考えています。

僕自身、とりあえずなんでもいいから遊び心を大事にいろいろやってみる時期で、結果的にそれが会社のためにもなると考えています。だから、オナラ大丈夫椅子もどこかのタイミングで正式に提案してみますよ。

前田:すごい!ありがとうございます!

(会社のホームページを見ながら)へぇ、健康食品もやってるんですね。こういう事業は、どういう経緯で生まれるんですか?椅子とは全然違いますよね。

タカノ株式会社のホームページより画像をお借りしています

鷹野:当社はバネや椅子の会社なんですけど、それ以外の事業が多いのは産学連携を昔からやっているからなんです。社内にない技術は、大学と協力して技術を学んでいます。誰かが「やりたい」といえば「いいんじゃない?」という社風です。

前田:そうなんですね。しっかりした会社で、かつ新しいベクトルのことをやるってすごくいいですね。(去年開催されたイベントの写真を見ながら)広場でハンモックとかいいですねぇ。

鷹野:あぁ、それはうちの会社の公園なんですよ。

吉岡:そうそう。「ルビーの里」という場所で、数年前からは、地域の方たちに憩いの場として解放しています。

ルビーの里ホームページより画像をお借りしています

前田:へぇ!会社で公園を持っていて、一般解放してるってことですか?

吉岡:そうです。「赤ソバ」っていう、弊社と大学で開発したタネがあって、赤ソバ畑があるんです。

鷹野:そうそう。赤い花がつくソバで、特許も取っているんですよ。

前田:本当にいろいろなことをされているんですね。

僕、鷹野さんの会社=椅子の会社と思ってましたが、元々は椅子ではなくバネから始まっているということですか?

鷹野:はい、そうなんです。

シートをリクライニングする時に使う、自動車向けのバネです。それを応用して椅子を作るようになり、椅子屋として会社が大きくなりました。

吉岡:事業が一種類だけだと、その業界がダメになった時に潰れてしまうというのがあるみたいで。

前田:なるほど、それは強いなぁ。一番売り上げとして大きいのは?

鷹野:売り上げ的には2つの柱があって、椅子の事業ともう1つはスマホとか液晶テレビの画面を検査するハイテクな検査装置があります。

スマホの画面って、工場から出荷する前に超高性能なカメラに撮ってAIが画像処理をして、傷があるかを検査し問題なければ出荷します。その検査装置を大学との共同開発からはじめているんです。ローテクからハイテクまでいろいろやっています。

前田:大学と連携して開発したものを、その後本当に事業としてやっていけるってすごいことですね。

鷹野:そうですね。それをやりすぎてこんなに広がったようです(笑)。

事業内容も多種多様でしょ。それで僕は自社を紹介するときに「変な」ものづくり会社と言っています。最初は2代目の社長、つまり僕の叔父さんがいろんな大学と連携しだして、産学連携自体が会社の文化になった。だからこそ今も大学と繋がってやっているんです。

前田:いやぁ、すごい会社ですよ。

今回の対談にあたり企画書をいただきました。そこに「いい会社より楽しい会社を作りたい」って書いていますよね。これはどういう意図でしょうか?

鷹野:僕の考えとしては、「楽しい」というか「笑顔」を大事にしています。

うちの会社は祖父が創業しました。僕が1歳の時に亡くなっているので、祖父のことは記憶があるわけではなく憧れのような存在です。小さい頃から地元の方に「おじいさんにお世話になった」と声をかけられることがとにかく多かったんですよ。しかもみなさん笑顔で言ってくれる。だから僕も「地元を含めてみんなが笑顔になれるようにしたいな」と。昔からこういう気持ちが、子ども心ながらも自然とありました。

前田:僕、先日前田デザイン室に「前田デザイン室に関わる全ての人を笑顔にする」という内容を投稿したのですが、それと一緒ですね。

鷹野:まさにそうです。僕は先月から前田デザイン室にも入っているのですが、デザインだけのオンラインサロンだったら入っていなかったかもしれません。バックグラウンドも違いますしね。「永遠の童心」というキーワード惹かれました。心がワクワクする要素があるなと感じたので。

前田:そこにひっかかってくれたんですね。やっとわかりました。

鷹野:だからモザイクパンツとか……、あれすごいと思います(笑)。

一同笑

学生・社会人を集め、化学反応が起きる場所を作ってみた!

前田:このコンサル対談の本題としては、鷹野さんが今年学生向けに開催した「ものづくりサマーキャンプ」についてですよね?

鷹野:はい、そうです。

イベントの概要をおさらいすると……、「ものづくりサマーキャンプ」(略称:ものキャン)は、今回僕が企画した学生向けのイベントです。ただガチガチの就活生イベントにはしたくなくて。

だからこそ就活してない大学1,2年生を対象としました。

この対談のための企画書資料の一部より

鷹野:内容としては、工場を見て、椅子の一部を組立体験してもらったり、公園を見てもらってグループワークをしたり。結構バラバラな切り口だったんですけどね。デザイン会社の方を招いて「いかにデザインをビジネスに活かすか?」という内容の講演会もしたし、長野県庁の方には「信州の林産業を普及させるにはどうすればいいか」というテーマで話をしてもらいました。

いろんな方面から刺激が与えられるといいなと思って、学生、当社の社員、外部の協力者を巻き込み「多面的に考える」をキーワードでプログラムを組みました。

そしたらうちの社員が面白がって楽しそうに参加してくれて、それを見た学生が「楽しそうな会社だな」と思ってくれたようです。地元メディアにも取り上げていただいたので、広報活動にもなりました。それって遊び心が伝播したのかなと。そういう意味では成功したと思っています。何より僕自身がとにかく楽しかったので。

前田:いいですね。大成功じゃないですか。


チラシのデザインをもっとよくしたい(鷹野さん)

鷹野:はい。このイベントは、会社として来年もチャレンジすることになりそうなので、よりよいものにしたくて相談したいなと。具体的に言えば例えばチラシです。今回イベントのチラシは僕が作ったんですけど、すごい苦しかった。

鷹野さんが大学掲示用に制作したチラシ

前田:これを作ったってすごいですよね?

鷹野:そうです。パワポ(パワーポイント)で作ったので……、

前田:え!パワポで!

鷹野:はい、パワポしか使えないんで。

前田:いい感じじゃないですか!

鷹野:いやぁ……。前田さんにお送りした企画書の中にありますが、多摩美(術大学)の掲示板に載っている時の写真がもう……。残念極まりない。掲示板の端っこの方でパッとしないんですよね。

この対談のための企画書資料の一部より

前田:そうかなぁ。坂本さんはこのチラシを見て来たんですか?

坂本:はい、これを見てです。

前田:どうでした?パッとしないと思いました?

坂本:いや。そんなことは……。

前田:そんなもんだよね。

坂本:はい、こういうものだと……(笑)。「楽しそうだ」と感じましたよ。

前田:そうそう、「楽しそう」って思うよね。

坂本:はい。鷹野さん的には「残念、悔しい」という思いがあるのかもしれませんが、私には「これだけたくさんやりたいんだ」という鷹野さんの熱意が伝わってきます。

鷹野:他のイベントやインターンのチラシの横に並んでた?

坂本:そうですね。3枚くらいかな?貼ってありました。

前田:このイベントが、無料で参加できることってすぐに気づいた?

坂本:すぐには気づきませんでした。最初にパッと「ものづくりサマーキャンプ」というタイトルを見て「ものづくり」のキーワードが目に入りました。デザインを学んでいるから、いいなぁと。読み進めるとBBQとか星空鑑賞とか書いてあって「え!すごい楽しそう!」って。で、さらに読み進めたら無料で、なんと交通費も出ると。

「まじ?だったら絶対行きたい!!!」みたいな(笑)。

鷹野:確かに(笑)。

そうやって参加した人にリサーチするのもいいですよね。「このチラシどう思う?」「次回どうしよう?」とかね。

鷹野:ありがたいことに「企画やりたい」という学生がすでに何人かいるんですよ。だから思い切って任せて、僕は次回学生に企画してもらう時のテーマやビジョンを出せたらいいなと。

前田:ああ、それは出した方がいいですよ。自由すぎるとグダグダになるかもしれない。

前田デザイン室で新しいことをやる時には、背景を全て丁寧に説明しています。じゃないといきなり「これをやりたい」と言うだけでは置いてきぼりを食う人がいるし。「そういうことなんだ」と理解して自分ごととしてもらうためには、情報を常に流さないとなと。

だからあえて何回も同じことを言っているんですよ。それでも、100パーセント行き届くことはない。真剣には読まないと思うし。僕も読む側だったらそうですからね。でも何回も言っていたら「ああ、そういうことか」といつか気づいて、動きはじめたら「前田さんが言ってたことだよね」となり、だんだん自分ごとになるかなと。よく「共犯者」って言うじゃないですか?そのためには常に大事な情報を出して、旗を立てて「ここに行こうぜ」の説明が必要なんです。だから学生さんと一緒にやるのはすごくいいのですが、全てを任せるのは難しいかも。完成しないと思います。

同じビジョンが見えるようになるまで「一緒に歩く」(前田さん)

鷹野:少し話が変わりますが、今回僕が企画しましたけど、次回は他の人にお願いしたいなと思っていて。前田さんはプロジェクトごとにリーダーを立ててやっていますよね。どういう人をリーダーに選んでいますか?

前田:僕も前田デザイン室でいろいろ試しているところで、はっきりとはまだわかんないんですよ(笑)。

まず第一に「やりたい」という自主性。でもいきなり任せても、なかなかうまくいかない。僕自身は、任せてもらった方が嬉しいタイプなんです。だから「お任せします」と言ったら口出ししない方がいいかなって放っていた時もあったんですけど、やっぱり自分ごとにはならないですね。

真面目で責任感が強い人ほど、引き受けた責任だけでやってしまう。自分で考えて答えを出した上で「こうすべきです。前田さんどうですか?」って聞いてくれることを期待していたけど、正直そうはなってない。

意地というか、仕事みたいになってしまったこともある。愛がないというか、自分ごとにまでなっていない。それは任務として全うしているだけなんですよ。

前田:だからと言って相手のせいにするのも違う。僕が任せたんだから、本当の意味で自分のためにやると思えるまで、ある程度一緒にやらないとダメですね。

僕が見えているビジョンと「はい、やります」と言った人のビジョンって差があるから、同じビジョンが見えるところまでは、一緒に歩いて行かないといけないのかなと。だから前田デザイン室でも僕がいろんなプロジェクトに首を突っ込んでるんです。

鷹野さんは、なんで他の人にリーダーを任せたいんですか?

鷹野:今回のイベントは、ゴリゴリに僕が進めちゃいましたが、僕は会社のためにやっているイベントだから、僕のイベントではなく、会社のイベントにしたいんです。そうすると僕以外の人にやってもらうのが大事なのかなと。特に若手の経験になったらいいなぁと。

前田:であれば、会社内でやる気のある人を募集して、一緒にやっていけそうな人を選ぶのはどうですか?僕ならそうします。

鷹野:確かに。自分が作ったチラシが気になっていることもあって、デザインのバックグラウンドがある人がいいなと思っていたんだけど、そういうメンバーがうちには少なくて。学生にやってもらってもいいんですけどね。

前田:そうですね。ものキャンに来た学生さんに作ってもらったらいいのでは?

鷹野:だったら坂本さんかなぁ。「チラシ作って」と言ったら作ってくれる?

坂本:それはいいんですけど、私はこのチラシを見て「いいな」と思いましたよ。

そもそもの疑問として、鷹野さんはなぜそんなに学生と一緒にやりたいと思ってくれるんでしょうか?もちろん嬉しいのだけど、そこが不思議です。これって会社のイベントですよね?もっと学生が主体になったら意味が変わってくる気がして。

私は、鷹野さんが「面白いことをしたいんだ」と言って、その熱意がいろんな人に伝播して、その上で学生とやるのがいい気がします。はっきりと言語化できないんですが、すみません……。

鷹野:あぁ、最初にも言ったけど、僕は基本的に人のために何かをするとか、人を笑顔にするとかいいことはシェアしたいから。企画ってすごく大変なんだけど達成感がものすごくあるの。これはやったからこそ味わえる。そういう経験をみんなとシェアしたいと思ったから、自社の若い人にもリーダーを任せたいし、学生にもそういう経験をしてもらえたらなと。そういう意味ではみんなに任せたいし、経験をシェアしたい。やる気のある人にやってもらいたい「お節介精神」なんだよ。

前田:お節介って最高じゃないですか!

「鷹野まさおものづくりサマーキャンプ」に改名しましょう(前田さん)

前田:ここまで話を聞いてる感じだと、このまま鷹野さんがリーダーを続けた方がいいんじゃないですか?

鷹野:そうなのかなぁ。

前田:そのビジョンを持っている人は、今はまだ鷹野さんしかいない。だから5年くらいやって……。

鷹野:5年……(笑)!!

前田:今は鷹野さんが「こうしたい〜」というビジョンがあるから成立しているイベントのように見えるので。その中でプロジェクトリーダーを立てて、あくまでも鷹野さんがプロデューサー的な位置で見ている方がいい。

鷹野:そういう見方があるんだなぁ。

実は今年のイベントの最後に学生に感想をもらったんですけどね、ある子が「一番印象に残っているのは鷹野さんが一番楽しそうだった」と言ってくれたんです。

確かにものすごく楽しかったんだけど、「それでよかったのかな」という気持ちもあったもので。

坂本:わかります!みんな鷹野さんのメールに驚いてるんですよ。まず応募したときに鷹野さんからメールが届きました。私の友達も応募していたので「こんなメールが届いた」と話題になりました。学生が書いている志望理由を読んで、鷹野さんが返信をくれたんです。私としては何気なく書いていたのに、「こんなに熱い返事をしてくれた」って。

前田:コピペじゃなくて一人一人の内容を読んで返信したってこと?

坂本:そうです。ものキャンに一緒に行った他の子たちも「鷹野さんのメールすごい」って驚いていていました。

鷹野:応募してくれた学生全員の志望理由を見て、「応募を受け付けました」のお知らせと共に、志望理由の感想も書いて送りました。30人くらいですけどね。

前田:それはもう絶対に鷹野さんがこれからもやるべきですよ。名前も変えましょうよ。「ものづくりサマーキャンプ」ではなく「まさおキャンプ」に。

一同笑

鷹野:それはちょっと……、怪しい組織に見える(笑)。

前田:ものづくり大好きな人「まさお」っていうキャラを作ったらいいじゃないですか。

僕、大学の時にスイッチが入ったのは、1つ上の先輩が課題で架空の会社のロゴをデザインしてたときなんです。先輩といっても1つ上なのに、思ってた以上のクオリティで「1年後自分はこうなれるかな?」ってぐっときて。大学の先生からのどんな教えよりも、それが一番刺さった。人って人を見て「こうなりたい」って思ってできる

前田デザイン室にいた高校生の子が僕のことを「40代になってもこんなに進化している大人がいるんだ」と言ってくれて嬉しかった。だから鷹野さんそのものを見てもらって「こうなりたい」って思ってもらたらいいんじゃないですかね。

鷹野:そっかぁ。むしろ抜けなきゃいけないかなと思っていたんですけどね。

前田:いやいや。今の話を聞いていたら完全にいたほうがいい。名前も変えた方がいい。

ものづくりまさおキャンプですよ!略して「マサキャン」。あ、みんな「鷹野さん」って呼んでるの?

坂本:はい、そうです。

前田:じゃあ、「鷹野さんのものづくりサマーキャンプ」でいいんじゃない?

一同笑

前田:いやだって、鷹野さんってなったら「タカノ」の社名と紐づくから。タカノに繋がっていいかなと。

鷹野:会社名は、あんまり言ってないんですよ。

前田:社名を言わなくても「鷹野さん」って入れたら結局会社のタカノに繋がるじゃないですか。似顔絵みたいなのをつけたらいいと思うんですよ。そんな感じでnoteももっと鷹野さんが出た方がいいですよ。中の人が見える方がいいはずですから、もったいない。

鷹野:なるほど。うちの会社って、広報もデザイナーも外向けに発信する子がいないんですよ。

前田:それ大事ですよ。だから鷹野さんのnoteも社内の人にも見てもらった方がいい。

鷹野:そういう文化がないからびっくりするのかなぁと。でもそうですよね。企業ももっと居場所というか、コミュニティ寄りになった方がいい気がしています。

前田:そうそう、それですよ!

先代が産学連携をやって事業を大きくしたことと基本はずれてないじゃないですか。まさおさんは、会社の枠を超えた場所づくりでもっと面白い人を集める。産学連携の発展系じゃないですか。全部繋がってると思います。

いきなりポンと突発的にやっているのではなく、ちゃんとレガシーを受け継ぎながら新しいことをやっている気がします。

というわけで、次回は「鷹野さんのものづくりサマーキャンプ」で行きましょう。楽しみにしています。


<聞き手=前田高志/撮影・構成・執筆・編集=浜田綾