こんにちは。
アートディレクター/グラフィックデザイナーの前田高志(NASU)です。

「ロゴの作り方」シリーズ第6弾です。ロゴの制作過程を紹介しています。

今回は【OPENCAGE 編】です。

依頼者、「OPENCAGE」の矢野ヨシキさんは、非常にセンスのいいWEBデザイナーさんで、WordPressの人気テーマ「アルバトロス」「ハミングバード」「ストーク」の作者さんです。この3つのテーマ、すごい人気なんですよ!

このブログも矢野さんデザインの「ストーク」です!

矢野さんはロゴも自分で作られるんですよね・・・。そんな人から依頼されるなんて一瞬戸惑いましたが、すごく光栄なことだと思いました。

しかも、今回はイチからデザインをするのではなく、大筋の方向が決まっている中でのリ・デザインです。「プロのデザイナーさんへ期待以上のものを提案したい。」プレッシャーの中、どんなロゴに出来上がったののでしょうか。

以下、ロゴの制作過程をまとめました。

「OPENCAGE」ロゴの制作過程

「OPENCAGE(オープンケージ)」とは?

OPENCAGE」は、ブログ向けのWordpressの人気テーマ「アルバトロス(Albatros)」「ハミングバード(Hummingbird)」「ストーク(Stork)」を販売しています。

「OPENCAGE」のテーマは、美しいデザインとシンプルで汎用性があり、ブログマーケティングのノウハウがつまっているブロガーに大人気のテーマです。

テーマの開発には、株式会社ファンファーレのブログマーケッターJUNICHIさんが関わっています。株式会社ファンファーレといえば、僕がデザインしたライオンロゴです。

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人気商品のブランドにふさわしいロゴにすることが求められました。

「OPENCAGE」ロゴ制作。まずは「リサーチ」と「ヒアリング」から。

リサーチ

依頼される前から「ストーク(Stork)」を導入していましたし、「OPENCAGE」についてはだいたいは把握していましたが、まずは「OPENCAGE」のサイトをチェックします。ヒアリングのための予習です。「OPENCAGE」の良いところ悪いところをお客様目線になって、洗い出していきます。

logo_opencage_before_website

一見、特に問題なさそうですが・・・。以下の点が気になりました。

  • ロゴとフォント
  • TOPページにいる鳥のイラストとテーマに使っているイラストのテイストのばらつき
  • 各テーマのブルーとOPENCAGEのブルーのルール
logo_opencage_before

こちらが元のロゴになります。こちらもパッと見は特に問題なさそうですが・・・。後でくわしく書いています。

ヒアリング

オンラインビデオ通話にて、矢野さんにヒアリングをしました。通常であればヒアリングシートを書いてもらうのですが、今回はリデザインということで省略しました。

ヒアリングした内容

  • 「OPENCAGE」の名前の由来
  • 「OPENCAGE」の今後の展望
  • 3テーマについて
  • ロゴをどうしたいか
  • その他、雑談

「OPENCAGE」の現状の課題は?

リサーチとヒアリングをもとにOPENCAGEの課題点を見つけます。

「OPENCAGE」の課題点❶

「ケージからの解放」のメッセージを伝わっていない → ケージが開いていない・鳥がいない

「扉の空いた鳥かごから中の鳥が大空に羽ばたくように、当テーマを利用してインターネットの大空に飛び立ち世界に向けて新たな可能性を発信して欲しい」。「OPENCAGE」の想いです。このメッセージを伝えるにはやはり、ケージの扉を開き、鳥が羽ばたく絵が必要です。

logo_opencage_before_2

「OPENCAGE」の課題点❷

「OPENCAGE」がブログテーマのブランドと伝わっていない → 3テーマの商品とブランドがリンクしていない

「OPENCAGE」は3テーマ「アルバトロス」「ハミングバード」「ストーク」のブランド名なのですが、それがわかりにくい。「羽ばたいて欲しい」というメッセージも弱いです。今回は元々、ロゴデザインの依頼でしたが、商品ブランドとの関連性を強くするために、3テーマのアイコンのデザインが必要だと考えました。

logo_opencage_brand_view

 

「OPENCAGE」と3テーマ。こんな見え方にしたい。「OPENCAGE」ブランドですと主張します。

なので、こんな提案を矢野さんにしました。↓

logo_opencage_presentation

この提案に、矢野さんも賛同してくれました。

「OPENCAGE」のクリエイティブコンセプト

「OPENCAGE」に最適なクリテイティブのコンセプトを言語化します。コンセプトがあると今後、クリエイティブで迷った時の指針になります。

「OPENCAGE」のキーワードはこちら。

logo_opencage_kyeword

キーワードを元に考えたクリエイティブコンセプト。

logo_opencage_concept

センスとユーザビリティの初心者にやさしい「OPENCAGE」は、「空」のイメージがぴったりだと考えました。

「OPENCAGE」は、「空」なんです。

OPENCAGEへの提案 A案

落ち着ついた「広い空」。ニュートラルなデザイン。OPENCAGEへの提案 A案

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OPENAGE ロゴ提案 A

「OPENCAGE」はハイクオリティでニュートラルなデザインの「ブログテーマ」ブランドである。ニュートラルかつハイセンスにするために「空間の間」をつかったゆったりしたデザインのロゴで表現すべきである。まさに「静かで広い空」をイメージが「OPENCAGE」にふさわしいといえる。テーマカラーもスカイブルーとする。

OPENCAGEへの提案 B案

ブログ初心者にフレンドリー「空に浮かぶ雲」

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OPENAGE ロゴ提案 B

「OPENCAGE」はブログ初心者にやさしいWordpressのブログテーマである。空に浮かぶ雲をイメージした書体によって、WordPressの敷居を低くする。フレンドリーなテーマカラーもスカイブルーとする。

結果は?

A案に決定!即決でした。

こちらは、A案で進めた中間地点のデザインです。

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OPENCAGE 中間デザイン

追加提案した、3テーマのブランドアイコンも提示しました。

ディティールを詰めていく

矢野さんの要望を取り入れながら、ディティールを詰めていきます。

ロゴは弱々しく細かったのを太くし、バランス調整。「OPEN」を文字にスリットをいれて表現しました。

logo_opencage_thickness

Bの太さが、ベストという判断になりました。

商品アイコンは、スリットと文字がなかなかうまくいかず、矢野さんとのやりとりでようやく着地することができました。デザイナーが勝手にデザインするものではない。依頼者からヒントをもらって一緒に作り上げていくものだと改めて思いました。

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矢野さんのおかげで、良い形にフィックスできてよかったです。

また、鳥のイラストの勉強のために伊丹市の図書館「ことば蔵」に行きました。WEBの情報収集は簡単ですが、鳥の図鑑がみたかったんです。

ちなみに、この「ことば蔵」は「Library of the Year 2016」 に選ばれた日本一の図書館なんです!

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伊丹市立図書館 ことば蔵

そして、完成!

検証を繰り返し、ようやく完成したロゴとアイコンがこちら!

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OPENCAGE 完成アイコン

大空を鳥がケージから羽ばたく情景をイメージしたロゴです。商品ともつながりができて、より強いブランドになったと思います。

「OPENCAGE」のコンセプトがはっきりしていたからこそ、良いデザインに着地できました。そして無事、矢野さんにも満足いただきました。今回のロゴ制作の感想  もいただき感謝です!その他のデザイン制作過程もご紹介しています。

矢野さん、本当にありがとうございました!

みなさま、ロゴのご依頼お待ちしてます!
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