DESIGN

書店の「学び」起業の「積極性」の組合せで、書店オーナーを楽しめる

CLIENT | 学校法人 関西大学



関西大学 梅田キャンパス内、起業支援拠点「スタートアップカフェ大阪」の一角に展開されているシェア型本棚「書店ゲーム」の企画・ネーミング・デザインをしました。

スタートアップカフェ大阪は、開設から6年が経過し「大阪で起業相談するならスタートアップカフェ」の実績と認知を獲得しています。次のフェーズとして「熱量の高い起業家のみならず、より多くの人に最初の一歩を踏み出してもらいたい」「スタートアップカフェ大阪の中にある書棚をシェア型本棚として活かし、小さくビジネスをはじめるしくみを作りたい」とご相談いただきました。

シェア型本棚のメリットは、比較的安価で書店オーナーになれることですが、デメリットとして認知度が低いことと、ビジネスモデルとして収益を上げにくいことが挙げられます。また「書店」の要素が強すぎると、本を読むことが好きな人のみが集まり、スタートアップカフェ大阪が大事にしている起業家精神が培われにくいという懸念がありました。この課題を解決するため、コンセプトワークを行い「読まなくていい書店」という言葉に辿り着きました。

ネーミングの「書店ゲーム」は、アナログなプロダクトを取り扱う「書店」とデジタルな「ゲーム」の組み合わせに意外性があること、何より書店オーナーの経験を通して、遊ぶように楽しんで商いをして欲しい、という意味が込められています。

グラフィックも同様の考え方で、書店の持つ静かで落ち着いた「学び」イメージとは正反対の「楽しく明るく積極性」なイメージに。また、本を通しての「起業家体験」「出会い」が重要なので、ゲーム性がありワクワクするイメージのドット絵を用いたメインビジュアルにしました。



企画|財前英司(関西大学)、前田高志、浜田綾
ネーミング・デザイン・クリエイティブディレクション|前田高志