すべては「良いデザイン」のために。


NASUでは、常日頃から良いデザインを生み出すためには、できる限りの投資を行なっています。その取り組みの一つとして、2022年度より「デザイナードック制度」が生まれました。


デザイナードック制度とは、社員研修の旅先で人間ドックを受診し、現地のデザイン会社を訪問・交流する制度です。元々人間ドックとは、船を点検・修理するためのドック(dock)に由来するといわれています。船が点検や修理のためにドックに入るように、私たちも体と心をメンテナンスして、デザイナーとして長く良い仕事を続けられることを願ってこの制度を始めることにしました。

デザイナードック第1回となる今回は、石川県金沢市を訪れ、初日に人間ドックを受けた翌日、株式会社トーンさんのオフィスをNASUメンバーで訪問させていただきました。


デザイナードックの特徴として、体だけでなく心にも着目していることが挙げられます。良い仕事をしている他社のデザイナーさんの話を聞いたり、オフィスにお邪魔することで受ける刺激は計り知れません。



ショップ「ホホホ座金沢」も運営しているトーンさんの事務所は、日本海の潮風が感じられる場所にありました。


一つ一つにこだわりを感じるオフィス。


トーン さんが運営するショップ「ホホホ座金沢」。


そして代表取締役/グラフィックデザイナーの中林 信晃さん(写真左)と取締役/グラフィックデザイナーの安本 須美枝さん(写真右)のお話。

今回デザイナードックで、私たちが受けた刺激の一部をこの記事を通してNASUメディアの読者様にもお届けします。



「デザイン」と「人が集まる場づくり」に親近感を抱いて。

前田:今回、突然事務所にお邪魔したいとお願いしたのにもかかわらず、快諾いただき嬉しいです。本当にありがとうございます。実は人間ドックで金沢に来てるんですよ。


中林:前田さんのことは以前から知っていたので、お声がけ嬉しいです。人間ドックの様子、SNSで拝見しました。毎年、来られているのですか?


前田:今回が初めてです。会社としての人間ドックも、こうしてデザイン会社さんを訪問させてもらうのも初めてなんです。今日は、ざっくばらんにお話させていただけたらと思っています。

トーンさんは今、何人くらいの方が働かれているんですか?


中林:正社員は僕と安本と他3人の5人で、それにアルバイトの2人を合わせた7人です。


前田:じゃ、うちと同じぐらいですね。僕と正社員合わせて6人と、アルバイト3人を合わせて9人です。NASUが法人化したのが2018年の6月で、トーンさんが法人化されたのが2017年ということで近いなって思っていました。

それだけじゃなく、NASUでは、2018年3月に前田デザイン室というコミュニティを始めたのですが、トーンさんもホホホ座金沢というショップを経営されているので。デザインと人が集まる場をつくるという意味で、同じようなことをしている親近感を勝手にもっていました。今回オフィスにお邪魔したいと、連絡させていただいたのもそれが理由です。


中林:ありがとうございます。こちらは一方的に見ていた感じでした(笑)。


前田:ありがとうございます。こちらのオフィスが素敵で、めっちゃジロジロ見てしまいます。面白さとおしゃれさが、同居してる感じですね。

中林:ありがとうございます。前田さんは、ずっと面白いことをやってる印象ですね。その集合体が『マエボン』になるんですかね。


前田:『マエボン』を知っていただいてるんですね。ありがとうございます。そうですね。マエボンは、NASUではなく、コミュニティの方の前田デザイン室で作った本です。かなりふざけてますよね(笑)。


中林:自主出版で本を出していたら、出版社から声がかかったという感じですか?


前田:前田デザイン室でマエボンを作ったら、書店さんに置いていただくご縁をいただいて。そこから少しずつ書店さんとかの繋がりができていきましたね。

僕の本に関しては、本を出したら、思想で繋がってくれる人が現れるイメージをもっていたので、本を出したいと思っていました。自主的に企画を作って出版社の方にオファーしたんですよ。


中林:そうだったんですね。そうだ、 金沢海みらい図書館をご存じですか?


前田:海みらい図書館、ちょうどここに来る前に寄ってきました。最高の図書館ですね。こういう場所が近くにあることが羨ましい限りです。


中林:あそこに前田さんの本「鬼フィードバック」が置かれてましたよ。うちのスタッフも借りて読んでました。


前田:ありがとうございます!


中林:前田さんが書かれたものには、デザインのハウツー的なことやデザイナーとは?という内容が多いじゃないですか。僕もベテランの年になってきましたが、そんな僕にも気づきがあって。


前田:嬉しいです。


中林:前田さんの発信を見て、すごいなって、いつも思っています。特に「それは、デザイン案ではない。」という記事では、本当になるほど! というのが深まったというか。


前田:あの記事を書く前は、デザインについて何か物申したいみたいなことはなかったんです。

さっき出版の話をしました。僕の最初の著書『勝てるデザイン』は、確かに自分で企画したんですが、実はそれ以前にも編集者さんからオファーいただいたことがあったんです。ただその時は、僕自身デザインに関して言いたいことなんて何もないと思ってたから書籍化も実現しなかったんですよね。

でも「それは、デザイン案ではない」みたいに思ったいることを発信するにつれて「あ、書くことがあったわ!」って気づくことができました。


中林:そこまで言語化している人がいなかったからかもしれませんね。スゴイわかりやすいじゃないですか。なるほどと思ったので、クライアントに見せたくなりました(笑)。


前田:本を出したときもそうですけど、デザインについて何かを語るというのは、業界トップクラスの巨匠と呼ばれるような人しか語っていなかったと思います。出版社としても、世の中にあまり求められていない本を出したくなかったと思います。そんなマーケットで需要がなかったのを、こじ開けた感じでした。



20年後にやりたい仕事は? の問いから始まったデザイナー人生。

前田:トーンをつくる前、中林さんはどんなキャリアを歩んできたんですか。


中林:金沢にある専門学校を卒業し、 学生の時から設計の資格を色々持っていたこともあって建設機械などを作る会社で設計士をやっていました。


前田:そうなんですか。


中林:設計を4年半~5年ぐらいやっていたのですけど、いつかデザインをやりたい思いがありました。

そんな時、上司から20年後どうしていたい?みたいなことを聞かれて、「あれ? この仕事じゃないぞ?」という思いが湧き出てきたんです。それで、やっぱりデザインをやろうと思って、25歳の時、広告代理店に転職しました。

前田:広告代理店は金沢ですか? 何年ぐらい働いたんですか?


中林:加賀市の広告代理店で、2年ぐらいですね。


前田:加賀市といえば、僕ら昨日は葉渡莉(はとり)という温泉旅館に泊まってましたよ。


中林:そうなんですね! 葉渡莉さんの仕事もしてましたよ。ロゴとかデザインしてました。


前田:え、そうなんですか(笑)。葉渡莉さん、サイコーでした。ホームページを見て、ここめっちゃエエやん!と言ってて。ホームページの世界観や設計、検索性も良かったです。その広告代理店を経験されてから、独立されたのですか。


中林:いえ。それからは、Webを学びたくてデザイン会社で働いて、その後に独立しました。


前田:独立してからは、フリーランスですか。


中林:最初、フリーランス兼、印刷会社との契約で仕事をしていたのですが、安本などのデザイナーやカメラマンと数人で、金沢市内のビルでシェアオフィスをつくりました。


前田:安本さんたちとは、どこで知り合ったのですか。


中林:僕が仕事を外注していて、互いに外注し合っているような関係が始まりでした。


前田:フリーランスどうしで。いいつながりですね。それからトーンを始められたのは、何年前ですか?


中林:5年前ですね。僕が法人化しよう!と言い出して。シェアオフィスの人たちに声をかけて、みんなで会社にしよう!って。それで、ご縁もあってお菓子を作っている会社の人と一緒に会社をつくることになりました。



水辺に佇む「公園」をテーマにしたオフィス。

前田:それで、デザインだけでなく、お菓子の製造販売もされているのですね。この素敵なオフィスも、その頃につくられたのですか?


中林:シェアオフィスは金沢の中心部の繁華街にあったのですが、新しいオフィスは、中心部から離れた水辺がいいなと思い、探していました。そうしたら、安本がある仕事のロケハン先で、この物件を見つけてくれたんです。

前田:すごいですね。


中林:実は、元鉄工所で、最初は廃墟みたいな感じだったんですよ。

安本:鉄工所は閉まっていたんですけど、中を覗いたら、まだ道具とかがいっぱいある物置状態でした。もしかしたら、借りれるのじゃないか?と思って。


中林:おばあちゃんが、1人で住んでたんですよ。賃貸で借りようと思っていたら、おばあちゃんの息子さんが賃貸でなく売ろうと思っていると。それで、土地ごと買っちゃったんです。


前田:スゴイ! 個人で買ったということですか。めちゃくちゃ実務的な話になりますが、購入すると結構固定資産税がかかりますよね。


中林:そうですね(笑)。ここが100平米で、奥にもうひとつ100平米があります。それと、2階はまったく使っていないのですが、200平米あるんです。


前田:その時、このオフィスをこうしよう!みたいなイメージは見えていましたか? 僕らの新しい事務所は、購入ではありませんが結構リノベーションしているんです。その物件を最初に見た時、最初はイメージが描けなくて。だから、廃墟のようだったと言いましたが、その段階でどんなイメージだったのか気になりました。


中林:ここだけ使うことは考えていました。


安本:はい。とりあえず、ここだけで。水辺があって景色もいいからということでしたね。


中林:ここは公園をテーマにしていて、オフィスと併設しているショップには、喫茶スペースで飲食しなくても入れるようにしています。

前田:いいですね。こういう木のテーブルって、既製品じゃないですよね。


中林:ここをコーディネートしてくれた方が、作ってくれました。
窓とかもアンティークのやつで。入口のドアと窓2つは、ヨーロッパの骨董市でバラバラに買ってきたんです。

安本:それぞれモノの出身地が違うみたいな(笑)


前田:いいですね。うちの新しいオフィスにも窓が欲しくなってきた(笑)。でも、窓を付けるには構造から変えないとダメかぁ。


やりたい! 置きたい! の積み重ねが、こだわりのお店に。

前田:オフィスと併設のショップ「ホホホ座金沢」では、お菓子や書籍、デザイン雑貨とか、いろんなものが販売されてますね。御社オリジナル商品のお菓子「ボスケット」は、ここだけじゃなくて、大阪のあべのHoopにも売ってますよね。


中林:ボスケットは、石川県産の地産地消をテーマに、うちでパッケージ周りのデザインやネーミングなどの商品企画から製造・販売まで一貫して行っています。


前田:ホホホ座」は、名前は同じですけど、経営とかは独立してるんですよね。すごい仕組みですね。お店の方向性もいろいろですか。


中林:お店ごとにいろいろですね。全国に点在していて、本屋さんだけでなく、演劇やライブをしてる所とか、コーヒー屋さんもありますね。


前田:いろいろあるんですね、そもそも、なぜホホホ座をやろうと思ったんですか。


中林:ホホホ座の前身のガケ書房という京都の書店に興味があって、よく行ってたんです。小沢健二さんやピースの又吉さんとか、有名人の方も足を運ばれていた知る人ぞ知る名物書店でした。それが閉店したときに、「ガケ書房の頃」という本を出したんですよ。


前田:へぇ、知らなかったです。そのガケ書房がホホホ座になったんですね。


中林:その本の巻末に、「僕らが認めればホホホ座を名のっていい!」みたいな1文が書いてあったんです。
僕はバカなんで(笑)、それを真に受けて、やりたい!と思って京都のホホホ座浄土寺店に連絡を入れ直接会いにいきました。ホホホ座を運営されているお二人にお会いして、やりたい思いをお伝えして、 後日OKをいただきました。

前田:ホホホ座の何でしたっけ? 読みたいと思っていた本があって。確か、反省のやつです。


安本:あー、「ホホホ座の反省文」ならありますよ。


前田:それです! 買います!

中林:この装丁、うちでデザインさせてもらいました。


前田:この本、おもしろそうやなって思ってたんですよ。
こうした書籍の他に、デザイン雑貨もいろいろありますね。


中林:金沢のショップだから、金沢らしいものを置いてるのかな?と、よく思われるのですけど、全然、金沢らしくなくて(笑)。デザイン団体のつながりで、KIGIさんのKIKOF(キコフ)の商品を置いてるのも珍しいと思います。


前田:あの花瓶ですね。

中林:なんで置いてるの?って、よく言われます。


前田:なかなか卸せないものなんですか? 審査が厳しいとか。


中林:以前、金沢のあるデザイナーさんが商品の取引について問い合わせたところ、ダメだったそうです。


前田:商品を取り扱うための世界観とか、こだわりがあるのですかね。


中林:僕らは、お店を始める前にお会いして、うちで置きたいです!とお願いしたら、OKをいただきました。


前田:スゴイですね。「うちはこんなお店です」みたいな説明はされたのですか?


安本:水辺にあるお店のロケーションの話をしました。KIKOFも琵琶湖をテーマにされているので、水つながりのご縁かもしれませんね(笑)。


競い合って刺激を受けることが、若手を育てる。

前田:デザイン雑貨もそうですけど、いろんなデザイナーさんとも繋がりがあるのですね。

僕が講演とかで地方に行ったとき、その地域に〇〇ADC(アートディレクターズクラブ)がある人たちは、みんな熱いんですよ。金沢ADCもあるじゃないですか。でも大阪にはないんですよね。岩手や札幌もそうですけど。若手でめちゃくちゃ頑張ってる人はスゴイなと思って。めちゃくちゃ刺激を受けましたよ。

中林:僕は金沢ADCの立ち上げメンバーなのですが、ADCは、若手のためにも作った方がいいと思いますよ。AWARDでは、若手も実力のある人とガチンコで競い合えるので。


前田:それはモチベーションになりますよね。御社で、一番若手の方は何歳ぐらいですか。


中林:24歳ですね。デザインとコーディングをやっています。コロナ禍でWEBの案件がスゴイ増えなかったですか。


前田:Webは、元々やってなかったんですけど、めちゃくちゃ可能性あるなと思って、Webデザイナーに入ってもらいました。今はデザインの方にシフトしていっています。若手の方が作られたサイトとか、何か見せてもらうことはできますか。


中林:このサイトとかは、どうですか。

前田:これを作られた方は、何歳ですか。


中林:28歳ですね。


前田:うちのWebデザイナーの中川(写真の一番右)と同い年ですね。彼はこういうのを見ると、めちゃくちゃ燃えるんですよ(笑)。ね、こんなこと聞いたら、気になるよね?(笑)。


中川:気になります!


前田:28歳の方は、制作のどこまでに関わっておられるのですか。


中林:僕がチェックしながら進めていますね。このイラストやロゴもそうですし、デザインも。


安本:出してきた案に、こちらでいろいろアドバイスして、また直して、というやりとりを繰り返す感じですね。


前田:最後に完成させるのは、その若いデザイナーさんですか。1人でWebサイトも作れてスゴイ。


デザインとショップに加えて、宿泊も。

前田:デザインとショップに加えて、ADCとかにも関わっておられて。この他にも、今後、何か考えておられるのですか。


中林:実は、TONE(トーン)がUMI(ウミ)という会社に変わる予定です。


前田:え、そうなんですか? それは、社名を変えるということですか。

中林:いえ、社名だけじゃなくて、会社自体を変えます。法人を変えるということです。

5年前にお菓子を作っている会社の人と法人にしたのですが、その方が辞めちゃったんです。お菓子の会社をベースに法人化していたこともあり、このまま会社を続けるのもどうなんだろう? 新しい会社にしようか?と言っていたので、ようやくその時が来たというか。


前田:生まれ変わるって、スゴイですね。いつからUMIに変わるんですか。


中林:時期はまだ未定なのですが、 始めるなら7月だと海開きできるなと。


前田:なるほど、上手いですね! 事業内容にも変化があるのですか?


中林:やることは同じですが、新たに宿泊業をやろうと思っています。自分で作った新しい会社でやりたいなと思っていて。


前田:宿泊業は、どこでやるんですか。


中林:このお店の真横に一軒家があるのですが。この家でやろうと思っています。実はこの家、もらったんです。


前田:もらった!?


中林:家主さんが引っ越すので、何かに使わないか? 年間の固定資産税を払ってくれれば家賃はいらないから!と声をかけていただいたんです。

前田:そんなの、普通ないですよね。


安本:普通、ないと思います(笑)。


中林:じゃあ!、ということで(笑)。それで、一棟貸しの宿泊をやろうかなと思いまして。


安本:2階は海も見えて、見晴らしがいいですよ。


前田:グループで泊まるとかもいいですね。何人ぐらい泊まれそうですか?


安本:1階と2階を合わせたら、けっこう広いですよ。


前田:みんなで合宿しようか!(笑)




広げることにこだわらず、できることをやっていく。

前田:会社として、徐々にやることが広がってきているという感じですか。


中林:会社ができてから、今年で5年になりますが、僕としてはもっとミニマムにやりたいと思っていまして(笑)。


前田:そうですか、そんなに広げたくないと(笑)。


中林:会社をつくって2年目ぐらいのとき、アルバイトをたくさん入れて、お菓子作りにも力を入れたことがあったんですけど、それが本当に大変で嫌になったんです。


前田:それは、マネージメントとかですか。


中林:人と会社をやっていくって大変だなーと。フリーランスのときは、どれだけ楽だったことか(笑)。


前田:いやぁ、めっちゃわかりますよ(笑)。もう、マネージメントって本当に大変だから。

中林:それで今の体制を作りました。お菓子作りも、お菓子だけ作れる人ではなくて、 デザイナーが行うことで正確さやデザイン思考を応用しながらお菓子作りも含めた多目的なものづくりをしていけるのではないかと思って。それで、デザイナー主体の少人数のチームをやりだしたら、うまくいき出したんです。


前田:なんと。そんなことが。


中林:聞いた話ですが、ヨーロッパのデザイン会社は、少人数化しているらしくて。例えば、2~3人で大手の仕事をやっているとか、少人数が主体になってきているそうなんです。僕にもそういうのが合ってると思って。


前田:そんな傾向があるんですね。


中林:僕がお店をやってるのは、何かカッコつけたいわけじゃないんです。
デザイナーはロゴやパッケージのデザインをするのに実際にお店を持ったことも物を売ったこともない。商売で身銭を削る事がほぼない。そんな物を売ったことのない自分を含めたデザイナーが提示する物の基準は何なのかと疑問に感じていました。今は自分たちが自ら製造・販売することでクライアントや社会的な目線に近づけているような実感があります。

だから、大きなこと、自分たちの枠からはみ出るようなことをやろうとは思っていないのですが、実験的だろうとも、自分たちができることはやっていこうと思っています。

前田:自分で信じたものを、ちょっとずつやっていく。めっちゃわかります。僕も時々、フリーランスのときは、めっちゃ気楽やったなって思うこともあります。

でも、フリーランスと会社のどちらも、良いところも悪いところもありますしね。今やってることは、1人のときは絶対できなかったですから。もし、また1人になったら、みんなで何かやりたくなるかなって(笑)。僕は、わりと広げていく方ですね。

中林:前田さんには、前田デザイン室というコミュニティがあるじゃないですか。あの何とかするパワーが考えられないというか。スゴイです。


前田:いろんな人に、助けてもらっているおかげでできてます。

いやぁ、今日お邪魔できて本当によかったです。トーンさんのお仕事とか取り組みを聞けてすごく参考になりました。なにより、このオフィスも素敵ですし。刺激をビンビンに受けました。

まだまだ聞きたいことがありますが。今日は本当にありがとうございます。
大阪方面に来られることはあるんですか。


中林:コロナ禍になってから、ぜんぜん行けてないですね。


安本:そろそろ出たいなと思ってるんですけど……。


前田:9月には新しいオフィスに移転しているので、もし来られることがあったら、ぜひ、来てください。大阪でお待ちしております。




株式会社トーンのみなさま、突然のお願いにもかかわらず、快く対応いただき、本当にありがとうございました!  




おまけ

ホホホ座金沢でNASUメンバーが購入したお土産たちの一部。どれもセンスの良いものばかりです。ECサイトからも購入できるようです。





〈 文=浅生 秀明(@koantw07)、編集=浜田綾(@hamadaaya914)、写真=久本晴佳(@hi_sa_ko__)、バナーデザイン、レタッチ=小賀雪陽(@koga_bai)〉