6月末のある日。NASUメンバー全員で、“自立した個”として活躍できる人を増やすことをミッションとしているOoO(オー)株式会社のオフィスへ向かいました。訪問理由は「スマホワーク」を体験するためです。


OoO株式会社のサービスである、スマホワークとは「個人のペースで、楽しみながら学び、実践する」プログラムです。

「個人のペースで、楽しみながら学び、実践する」
OoOのワークショップや研修は、やらされるのではなく、自らの意志で進めてもらうことをとても大切にしています。そのためのツールとして活用する“スマホワーク”。自分のスマホで、自分の意志でワークを進める完全オリジナルのプログラムです。

OoO株式会社ホームページより引用


OoOの実証実験中のワークを受講する段階では「なんだかすごそうだな」くらいのことしかわかってなかったのですが、受講してみて大きく印象が変わりました。

✔︎心の声が丸裸になる
✔︎自分と向き合える
✔︎他者理解に繋がる


そんな経験ができました。というわけで、今回は、NASU広報の浜田が、このスマホワークの体験レポートをお届けします。



スマホワークのお題は「NASU×自分=〇〇」

オフィスに着くと、OoO代表の岡田さん(写真左)、共同代表の田中さん(写真右)より、スマホワークの概要についてお話しいただきました。


その名の通り、スマホを使ってお題に答えてワークを進めるとのこと。今回のテーマは「NASU×自分=〇〇」です。

「うわっ、難しいな」というのが第一印象。ワークを受けることでそれが答えられるようになるのか?ドキドキしながらワークをはじめることに。

グループでスマホワークを受ける場合、なるべくそれぞれが離れてワークを受けます。

スマホワークは、自分との向き合いを大事にしているので、他の人に左右されることなく没入するためなのだとか。私は、1階のスペースでワークを進めました。



心が真っ裸になる、スマホワーク開始。

スマホでワークが始まりました。

LINEの専用アカウントで、キャラクター「ブルーミー」のガイダンスに沿って進めます。(このブルーミーは、NASUでネーミング・制作したキャラクターです。)

少しだけワークの内容をご紹介すると、まずは、進め方についての動画を視聴します。


すると、ブルーミーから質問がきました。「NASU×自分=〇〇」は、なんですか? えええ……、いきなり直球。なんだろう。でも答えないと次へ進めない。


考えた結果、「繋げる人」に。


すると、ブルーミーが念押しで確認してくれます。

念押しされると迷う。いいのかな……、いや、もう一度考えよう。ざっくりしすぎているかも。と思い、再考します。


NASUと私の掛け算で生まれるものだから……、次はこうしました。

たくさん書いて欲張りだし、大きく出たなぁと思います。少し恥ずかしい。でもこのワークは制限時間があるので、躊躇している場合ではない、次です次。


すると次の質問が。「なぜそう思うのですか?」ですって? うわぁぁぁ、その前の回答で大きく出過ぎたかもしれないともじもじしていたのに。ブルーミーが無邪気に畳み掛け……いえ、掘り下げてくれます。こうなったら開き直るしかないですね。理由を入力します。

うぁぁぁぁ、なんか偉そうで恥ずかしいぃぃぃぃ。これって組織における自分のバリューだと思うし、堂々とするべきなんですが、面と向かって答えるのは躊躇する。そんな自分の殻が少しずつ取れていく感じがしてきました。なにより時間が限られてるから、後には戻れません。次です、次。


それを実現するために必要なこと。ここまで自分のバリューをこうじゃないかな? と恐る恐る書いてきました。でもそれを十分に発揮できているとは言い難いんですよね。実現するために必要なことは、たくさんあります。さっきまでは照れでもじもじしていましたが、急に脳内が現実に戻る。

動画を見て、概要を把握し、その後はブルーミーの問いかけに答えていく。こんな感じでスマホワークは進みます。


プロセスはシンプルなんですが、私の場合を例にご紹介したように、直球の問いかけがどんどんやってきて、答えていくことで自分の中の思考が引き出され、かつ整理されていくのが、スマホワークの良さだと感じています。ブログ記事のような場合にも言えるのですが、自分のことを表現するのって、難しいじゃないですか。照れや、さらけ出す恥ずかしさがある。私の場合もそうで、時間があればあるほどうじうじと考えてしまうんです。

写真左:浜田(私)、右:久本さん


その点このワークは、ゲーム感覚で進められるし、何より終わりの時間が決まっていて、そこまでに全てのワークをしないといけないとなっているので「これでいいのかな……」と躊躇していたり、目を背けて現実逃避する時間はない!時間の制限のおかけで、「まぁいいや、次に進まなきゃ」と割り切れます。


途中からは、テンションが上がってきて答えるのが楽しくなりました。ちなみに、ワークの合間にはお昼ご飯タイムもあります。仕出しのお弁当が美味しくついついのんびりしちゃいそうですが、ワークを仕上げる時間との戦いでもあるので、お弁当を食べながら急いでワークを進めました。



あれ? プレゼン資料がすぐできた。

こんな感じで、ワークに回答してゆき、ステージ4が終わると、パソコンでこれまで回答した内容を資料にまとめてゆきます。


過去に答えた自分の回答は、こんな風に過去の提出内容をすぐに呼び出せますし、その内容をコピペすれば、資料の骨子はすぐできちゃいます。

これらの過去の回答をつなぎ合わせていくと……。「いつの間にこんなにも自分の想いをスラスラと回答してたの、私?」 と思うほど、自分の考えが、素直にしかも整理されてまとまっていました

普段ならもっとこねくり回して回りくどい言い方をしそうだけど、言いたいことがシンプルに書けている。確かに私が書いたことだけど、そうじゃないみたいに。心の言葉が丸裸になっていてすごい。

ワークは資料を作成込みの時間なので、やはり制限時間があります。見栄えなどの体裁にももっとこだわれたら……、とは思うけど、今回はとにかく資料を完成させることがゴール。猛スピードでプレゼン資料を仕上げました。



NASUメンバーのプレゼンテーションタイム。

ワークの時間が終わったので、最初に集まった会議室に全員戻ります。そして、出来上がったプレゼン資料を発表します。時間が足りないので、本当はまだ修正したい。でも、発表含めての時間ですから。タイムアップということで、みんなの前で発表します。

では、今回のOoOさんのスマホワークを体験して作った、NASUメンバーのプレゼンテーションをご覧ください。お題は「NASU×自分=〇〇」です。(当日実際に発表した順番で紹介します)



デザイナー 久本さん。

トップバッターは、デザイナーの久本さん。デザインの楽しさを起点としてのプレゼンテーションでした。



編集者、PR、コミュニティマネージャー 浜田。

次は、の番です。ドキドキ。私はNASUの中では唯一デザイナーではありません。そんな私がNASUと掛け算することで何が生まれるか!? をプレゼンしました。




NASU代表、クリエイティブディレクター 前田さん。

次は、代表の前田さん。前田さんは、プレゼンの仕方や言葉選びがコピーのようで、広告的な見せ方だなと感じました。




デザイナー 水上さん。

次はデザイナーの水上さん。「ユーモア」「個性」というキーワードが多く出てきました。ユーモアといえば水上さん、というくらい、楽しさ、面白さを大切にしている水上さんらしいなと感じました。



アシスタントデザイナー 小野さん。

アシスタントデザイナーの小野さん。NASUで働くに至るまでのストーリーのひたむきさや、「潤滑油」のキーワードが小野さんらしいなと感じました。



Webデザイナーの中川さん。

Webデザイナーの中川さんは、今現在直面している課題と、それに向けての解決策をプレゼンしています。



プレゼンしているときは、ドキドキしましたが、スマホワークを通して出てきた心の声を届けることができて、清々しい気分になりました。それから、みんなのプレゼンを聞くのも楽しかった。弊社は小さな会社ですし、日頃からコミュニケーションは活発な方だから、みんなのことは知ってるつもり。でもプレゼンテーションを通して「ああ、こんな風に考えていたんだ」とか知れるきっかけになりました。




以上が、スマホワークの体験レポートです。このプログラムのよかったところは、以下の3つです。


心の声をさらけ出しやすい
問いかけに答えるスタイルと時間の制約の組み合わせで、心の奥にある本音をさらけだしやすいと感じました。


自己分析
問いかけで答えた自分の回答をまとめることで、自分で手を動かしながら自己分析をしているような感覚になれます。


他者理解
チームメンバーのプレゼンテーションを聞くことで、チームビルディングにおける他者理解につながると感じました。

余談ですが、私は自己分析が大好きです。このスマホワークは、問いに答えているのは自分だし、プレゼン資料を作っているのも自分。つまり、手を動かしているのは自分自身なのに、自分一人では引き出せない自分に出会える。新しい自己分析だと感じました。


OoO株式会社のスマホワークは、こちらから。OoOの岡田さん、田中さん、貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。ワークは、今後ブラッシュアップされるとのこと。ますます楽しみです。



ちなみに、このスマホワークのキャラクターブルーミーのネーミングとキャラクターデザイン、そしてOoOのWebデザインをNASUで担当しました。ぜひ、実績紹介ページも見ていただけますと嬉しいです。これらの制作過程については、また別記事でご紹介します。

OoO株式会社 スマホワークキャラクター「ブルーミー」

OoO株式会社 WEBサイト





〈 文=浜田綾(@hamadaaya914)、中山乃愛(@noa_liriope)、バナーイラスト=久本晴佳(@hi_sa_ko__)、写真=OoO株式会社様より〉