静岡県東部にある土木会社、渡辺ブルドーザ工事株式会社(以下ワタブル)のロゴデザイン、Webデザイン、採用パンフレット、名刺、新聞広告をデザインしました。
ワタブルは、富士山の護岸工事を50年以上担当し、東日本大震災をはじめとする災害にも駆けつける。地域の足元から生活をつくる会社です。
「本当に入りたいと思って来る人材は、まずいない。」
人は常に募集しているけれど、全く応募が来ない。たまに面接に来たと思っても、「失業保険を延長したいのでハンコくれ」みたいな事例ばかりだとのこと。つまり本当に入りたいと思って来る人材は、まずいない状態でした。
新しい土木業界を作る「土木業界の正義の味方」
ヒアリング、コンセプトワークを含むNASU独自のツールを通して、ワタブルのコンセプトを「土木業界の正義の味方」と策定。
その背景には、重機を扱えるようにするための練習場があったり、音楽を聴きながら運転できるようにしたり、車内を快適な温度で仕事できるようにしたり。慣習とか業界の固定概念を壊して、当たり前のことを当たり前に考えて「土木業界を良くしたい」と思って取り組んでいることがありました。
更地を作る仕事、仕事への姿勢をこめた「まっすぐに」ロゴ
足元から地域を支える実直な姿勢と、建物や家屋を解体し、土地を更地にする事業を、太くまっすぐな一本線に込めてロゴをデザインしました。
飾らない、ありのままの魅力を伝える
Webサイト、採用パンフレットは、現場の雄大なスケール感と、社員のみなさんの働く様子をありのままに見せるため、写真をメインにしてシンプルに構成。
飾らない自然体の様子をそのまま見せることで、等身大のワタブルの魅力を表現しました。
また、採用パンフレットの半分は新卒社員に向けた「自分に合う会社選びのコツ」を掲載。オリジナルキャラクターが楽しくアドバイスしてくれます。
社会的な信頼向上を狙って広告出稿
静岡県東部にある土木会社、渡辺ブルドーザ工事株式会社の静岡新聞に出稿する全15段広告をデザインしました。
静岡東部周辺に住む方々に向けて、コーポレートロゴ刷新のお知らせと、社会的な信頼性を向上させる目的で広告を出稿。ロゴを大きく打ち出し、広告でありながらもポスターのような絵的な魅力を演出しました。またWebサイト、採用パンフレットでも打ち出している「まっすぐに。」のコピーをメインに、更地を作る事業と仕事や人にまっすぐな姿勢に対するワタブルの誓い、地域やステークホルダーへ向けての約束を表しました。
この広告は、2023年「静岡新聞広告賞」のグランプリに選ばれました。
社員の紹介で7名入社、大きな公共事業を受注
このデザインリニューアルがきっかけで、富士山の護岸工事と並ぶ大きな案件を受注されました。また、本格的な採用活動はこれからですが、パンフレットをワタブルの社員にも配布したことで、7名の社員がリファラルで新たに入社しました。(2023年11月現在)