アイデア、喜び、お客様のつながりを象徴した周年エンブレムデザイン
株式会社千趣会
概要
大手通信販売会社である株式会社千趣会の創立70周年記念エンブレムをデザインしました。

プロジェクトのはじまり
70年を振り返って
株式会社千趣会は、頒布会や通信販売のパイオニアとして常に時代の先端を歩みながら、女性に喜びと感動を届けてきました。その70年にわたる歩みは、多くの人々の生活に彩りを与え、新しい価値を創出してきた証です。
こうした実績を象徴すると同時に、未来へのさらなる飛躍を表すエンブレムを制作することが本プロジェクトの始まりでした。
NASUの目論見
アイデアこそが千趣会の核
千趣会の歩み、特徴をひと言でまとめるなら、「十人十色」に対応する多様なアイデアを提供してきたこと。これこそが、70周年エンブレムに反映すべき最も重要なポイントだと考えました。
初期段階で想起したのは、たくさんのプレゼントボックス。千趣会がこれまで提供してきた無数の商品やサービス、そしてそれらを支えている豊かなアイデアを象徴するイメージです。このイメージから、単色ではなく多彩なカラーリングを採用し、複数の色が調和してひとつの円を形作るデザインへとつなげました。
目論見に基づいた制作物のご紹介
アイデア、喜びの積み重ね、お客様とのつながりを表現
エンブレムには10色を用いています。これは「十人十色」という言葉の通り、多様なアイデアを生み出し、あらゆる人の喜びに応えてきた千趣会の姿勢を表現するため。カラフルな円は、長年積み重ねてきたアイデアや喜び、そしてお客様とのつながりを象徴しています。
また、一般的な周年ロゴが “Anniversary” や “th” を使う中で、 “Years” とともに “Thank you.” という言葉を選択。シンプルな表現ですが、そこには長年支えてくださった全ての方々への深い感謝と敬意が込められています。
70年という節目を迎えるにあたって、このエンブレムには「ありがとう」という想いとともに、千趣会が未来に向けて、さらに豊かな価値を創造するための新たなアイデア(!)への決意が宿っています。

気づきの数がアイデアになる
千趣会は、豊富なアイデアを通じて暮らしを彩ってきた企業です。その姿勢をさらに際立たせるために、名刺デザインでは「!」マークを効果的に活用しました。「アイデア=人々の“気づき”」であるという発想を、目に見える形で表現しています。
「!を大切にしよう」というメッセージは、企業としての新たな価値創造への意欲を表すとともに、エンブレムのカラフルな世界観ともつながっています。
「!」マークと70周年エンブレムに用いた10色を組み合わせたデザインは、Web会議用の背景画像にも展開しています。


制作概要
- クライアント
- 株式会社千趣会
- クリエイティブディレクション
- 前田高志
- デザイン
- 前田高志