ポートフォリオサイトの答えがここに。


イラストレーター・キャラクターデザイナーとして活躍されているサタケシュンスケさん。



8ヶ月の制作期間を経て、サタケさんのポートフォリオサイトをNASUのWebチームが作るプロジェクトがついに完成しました。


サタケさんのポートフォリオサイトは、こちら



合言葉は、 #サタケシュンスケを世界へ

サタケさんは、従来からご自身で制作したポートフォリオサイトを持っていました。

以前のサイトの画像

「これ全部サタケさん一人で作っているの? すごい!」思わずそう唸るほど、Web制作、デザイン、撮影、コピー全てをサタケさん一人で制作されていました。

しかし、Webの技術で言えば、もっとできることがありました。サタケさんご自身も「古い作品が見られない状態なのは、歯痒く感じていた」とのこと。また、イラスト以外のスキルに関して、ある程度のことはできるけれど、Webの最新技術を活かしてサイトを作るのは難しい。できるかもしれないけれど、使うべき時間はそこではない。



……と、思っているのではないのかな?


愛とお節介が大きい会社NASUは、そう感じました。大好きなクリエイターさんに勝ってもらいたい。いや、サタケさんは今でも十分に勝っていますし、今でも世界的な活動をされています。でも、もっと高く遠くまで羽ばたく人。そうなった時にイラストに集中できて、高く遠く羽ばたくためにNASUは、デザインでお手伝いしたい! 


その思いが合致して、サタケさんのポートフォリオサイトをリニューアルする #サタケシュンスケを世界へ プロジェクト が始まりました。

左から、NASU代表 前田、サタケさん、NASU Webデザイナーの中川


とはいえ、実際にご依頼いただくのは勇気のいる決断だったと思います。個展でNASUのコラボレーション経験、実績はあれど、ギャラリーサイトはすでにあるしそのクオリティもより高みは目指せるとはいえ、すでにある程度高いものがある。

だけど、サタケさんの目指すところは、国境を越え世代を超え長く愛され、自然と暮らしに溶け込むイラスト。すでに世界的な活動をされていますが、それをより加速させ、より高く飛ぶためには、自分でもできるけれどよりプロに依頼した方がいいと決断をされたところが、サタケさんのすごいところです。

これは、デザイン経営で一番大事なことなのですが、デザインをご依頼いただいて一番結果が出る方は、デザインの力を信じていることです。

信じているから全身を預けてもらえますし、本音でみっちりと向き合えます。その結果制作物の質も上がり、結果につながります。





という、これまでの経緯は、以前の記事をご覧ください。



クリエイターを「デザイン経営」する

NASUでお受けしているクライアントワークは、主に2種類あります。一つはポケモンからBreakingDownまで、コンテンツの魅力を最大化するデザイン。



そしてもう一つは、法人のデザイン経営に関する仕事。

いずれも、「伝わりにくい魅力をデザインの力でなんとかすること」です。代表の前田は任天堂で15年間「ゲームという手に取ってみないと魅力が伝わりにくいものを、デザインの力で伝える」ことを行ってきました。そこでの経験が強みとなっています。


今回は、クリエイター サタケシュンスケさん個人をデザイン経営のノウハウでデザインしました。


法人のノウハウが個人にも適用できるのか? と思われるかもしれませんが、可能です。なぜなら法人には「人」という文字が入っているように、人が集まる集合体であるけれど、掘り下げると結局は人なのです。ちなみにそのDNAの大半は創業者であることが多い傾向にあります。

実際、NASUがデザイン経営を行う際、ヒアリング段階で、法人を擬人化するとどんな人になるか? を必ず聞いています。



「言葉」と「絵」でDNAを掘り起こす

NASUのデザイン経営で大切なのは、「言葉」と「絵」の両側面でDNAを掘り起こし、デザインすることです。

デザイン会社ですから、絵の部分だけだ思われるかもしれませんが、いいデザインにはいい言葉が欠かせません。

良い言葉が絵を磨き、良い絵が言葉を磨く。言葉と絵を同時に作れてさらに、遊び心がある。それがNASUの強みです。

NASUには、DNAを掘り起こす独自のツールがあります。



今回のプロジェクトでも、まずはヒアリングやコンセプトワークを経て、サタケさんのDNAを掘り起こしました。


DNAを掘り起こす第一段階は、クリエイティブコンセプトを定めることです。NASUでは、独自のノウハウをもとにしたコンセプトワークを行っており、その結果導かれたコンセプトが「人の目に触れる回数にこだわるイラストレーター」です。


「これだ!」としっくりくるコンセプトに辿り着いた瞬間は、どのプロジェクトにおいても爽快感というか脳が興奮するものです。サタケさんの場合は、それに加えて気持ちよさを感じたと聞きました。というのも、サタケさんがこれまで20年以上かけて歩んできた道のりと、これから目指すべきコンセプトががっちりと噛み合っていて全くのブレがなかったからです。


人というものは、だれだって心のなかでは「こうありたい」と考えていても、迷いや悩みがあって個人差はあれど多少はぶれるものです。そこを客観視して「あなたが向かうべき北極星(コンセプト)は、こっちですよ!」とアドバイスするのが、私たちNASUの役目です。しかし、サタケさんの場合は、そのブレがない。クリエイターとしてのブレのなさに改めて感服しました。

じゃあ、コンセプトワークなど改めてやらなくてもいいじゃないか? という話になりそうですが、そうではありません。サタケさんご自身も今回のプロジェクトを通して、言語化して気づくことができたとおっしゃっていました。行動に言葉が伴うことがデザイン運用なのです。

人の目を意識し、人の生活に溶け込むことを意識するからこそ、独立したポートフォリオサイトを持っているし、個展の開催も積み重ねてきた。今までやっていたことの方向性もあっていたが、より高解像度で行う。 #サタケシュンスケを世界へ プロジェクトの北極星、進むべき道が決まりました。


以降具体的なWeb制作におけるポイントの解説となりますが、これらはすべて、コンセプトに基づいたアイデアと企画とデザインになります。

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この記事を読んでピンと来た企業の方とお仕事したいです……! もしよかったらご連絡ください。



人の目に触れる回数にこだわるために

「人の目に触れる」と言えば個展。サタケさんは、これまで30回以上の個展開催実績があります。

サタケさんのこれまでの個展のDM

そこで、まるでサタケさんの個展を見にきた気持ちになる、ギャラリーのようなWebサイトを目的に制作しました。

NASUのWebチームにて制作した今回のWebサイトには、「人の目に触れる回数にこだわるために」ポートフォリオに必要な多くの機能と仕掛けを用意しました。その中から一部をご紹介します。



1.何度でも訪れたくなる!サタケさんによるキュレーションでお出迎え

メインビジュアルでは、サタケさんご自身がテーマを決めて作品をピックアップ掲載することができます。

たとえば「パターンを用いたイラスト ◯選」や「四季を感じるイラスト ◯選」というテーマを作って、そのテーマに該当するイラストを掲載するイメージです。その他にも「今見てほしい作品」や、「隠れ要素」などを盛り込んでおり、

サタケさんとユーザーの距離感を近づけ、なんども訪れたくなるポートフォリオにしております。



2. 見たいものをすぐ見つけられる! 高機能な検索

イラスト検索機能を一層強化しました。今回のアップデートにより「業種」「使用媒体」「カラー」「タグ」の4つのカテゴリーからニーズに合ったイラストを簡単に検索できます。またそれぞれのカテゴリーを複数かけあわせて検索することも可能です。これにより、多岐にわたる作品の中から、イメージに近いイラストを絞り込み見つけ出すことが可能です。



3.「これいいな」を逃さない! ブックーマーク機能

サイト内で閲覧中に気になったイラストを簡単に保存できる、便利なブックマーク機能を追加しました。250以上のイラスト(リニューアル時点で)の中で気になったイラストをすぐにブックマーク保存し、後で簡単に再閲覧することができます。(※ただし同じ環境のみ有効、異なる端末やブラウザ間では共有されません。)



4.印刷した作品も美しく見せる! 印刷機能を導入

ビジネスの場面でのご利用を想定し、作品の詳細ページに簡易的な印刷機能を導入しました。この機能により、作品を手軽に印刷して、企画書やプレゼンテーションのなかに取り入れることができます。また、会社内での共有や議論の際にも、即座に作品を提示することができます。




Webのみならず、全てを世界レベルに

きっかけはWebサイトですが、クリエイターのデザイン経営をテーマとした制作なので、Webサイト以外でも良くできることを提案しサタケさんと共に作り上げました。


一目で「サタケさんのサイトだ!」とわかるために

外部サイトからこのサイト入ってきた時、サタケさんのサイトであるということがわかりにくいのではないか? という課題を解決するために、ロゴマークをご提案しました。

サタケさんと言えば……、

アイコンで使っておられるライオン!

そこから、ライオンのアイコンをマークがいいのでは?となりました。このアイコンの情報を削ぎ落としシンプルにしたロゴマークをご提案しました。



世界に羽ばたくために、撮影もプロに依頼

冒頭にも書いた通り、元々あったサタケさんのポートフォリオサイトは、サタケさんお一人で作っているのが信じられないくらい、クオリティが高くあらゆることを一人でされていました。それは写真撮影においてもです。

しかし、今回のプロジェクトは、サタケさんはイラストに集中して、世界へ羽ばたくためのプロジェクト。そのため、プロのカメラマンによる写真撮影も行いました。



赤裸々なサタケさんがここに

サタケシュンスケ個人のポートフォリオサイトなのだから、サタケさんの自己紹介は、いわゆる経歴を書く自己紹介でなく、過去、現在、そして未来に続く、サタケシュンスケとしてのミッションステートメントを掲載しようとなりました。

文章はサタケさんご本人に執筆いただき、NASUで監修しました。

ミッションステートメントの一部




クリエイターをデザイン経営したらこうなった!

クリエイターをデザイン経営したら……、ポートフォリオサイトを超えたギャラリーサイトができました。



サイトを公開後の反応も好評です。



そして何より、サタケさんご本人に「最高」のお言葉をいただけたことが、何よりです。

https://twitter.com/satakeshunsuke/status/1759519256696512791




8ヶ月にわたる #サタケシュンスケを世界に プロジェクトは、これにてフィナーレを迎えました。最後にサタケさんとNASU代表前田より、このプロジェクトを振り返ってのコメントを掲載します。


イラストレーター・キャラクターデザイナー サタケシュンスケさん(株式会社ひととえ代表)より

NASUの力によって生まれ変わったWebサイト。私がイラストレーターとしてこれまで歩んできた道、作品すべてに光が行き届くような、見やすくて検索性に優れた素晴らしいデザインになりました。

サイトに訪れる度に新しい発見をしてもらえるよう、その時々に紹介したい作品を見せる仕組みや、気になった作品をお気に入りとして保存しておける機能。また、少しでも気軽にお問い合わせをいただけるような窓口など、これまでになかったものが数多く導入されている点にご注目いただきたいです。

ご覧いただく方のことを第一に考え、今後もよりよいWebサイトにすべくアップデートは続きます。その成長していく様子をぜひ見守り続けていただけましたら幸いです。



クリエイティブディレクター 前田高志(株式会社NASU代表)より

本来、サタケシュンスケさんのポートフォリオサイトはデザインをやり直す必要がないものでした。それくらい完成度が高いWebサイトで機能していたと思います。

ただ、ぼくはサタケシュンスケのいちファンとして、さらなる高みを目指せると確信していました。それは「世界進出」です。ただWebサイトをバイリンガルにするのではなく、機能、UI、全てをオリジナルのパーツにしていくイメージです。サタケさんの魅力を世界に伝えていくサイトにしたい。

NASUはデザインを納品するだけではありません。主な事業としてデザイン経営に取り組んでおりますが、今回はいわば、「クリエイターのデザイン経営」でもあります。今回のサイト制作により、サタケさんの指針となる「言葉と絵」をサタケさんと共に作りました。これを携え活動を続けていくことで、世界進出を果たし、世界中にサタケシュンスケの作品が広がっていく。そんな未来を楽しみにしております。




部屋に一輪の花を置くと、ほんの少し暮らしに彩りが生まれるように。このサイトを見た人の心に彩りが生まれることを願っています。







お知らせ:

クリエイター向けのデザイン経営サービスを試験的に開始します。


通常のデザイン経営サービス:
コンセプト、タグライン、デザインのものさしの言葉(シニフィアン)の調査、設計し、それを元にロゴやWebデザインなどの絵(シニフィエ)をセットでお受けしています。


クリエイター向けデザイン経営サービス:
言葉(シニフィアン)の調査、設計のみなのでそれをもとにご自身で絵(シニフィエ)を作っていただく流れになるので、法人価格よりリーズナブルになります。



クリエイター支援プランの詳細が気になる方は、ぜひNASUにお問い合わせください。